矯正治療におけるアンカレッジとは?アンカースクリュー
前回矯正治療におけるアンカレッジの考え方をお伝え致しました。
今回はアンカレッジの追加方法、アンカースクリューについてです。
アンカースクリューとは、小さなチタン製の医療用のネジで、
直径が約1.4mm、長さが6mm程度です。
これを歯茎に入れ、ゴムやワイヤーなどをかけることにより、
移動の際のアンカーとします。
歯茎にアンカースクリューを入れる際は、
少し麻酔をしますが、術後は痛み止めを飲まなくても大丈夫なことがほとんどです。
アンカースクリューは、絶対的なアンカーとなり歯と引っ張りあっても動くことはありません。
その為、反作用で動かしたくない歯の移動を防止することができますので、
大きな移動が可能となり、より高い目標設定が可能になります。
場合によっては外科的な矯正治療を避けることができたり、
一度、抜歯しなければならないと診断された歯並びも、
非抜歯で矯正することができます。
治療後は簡単に除去でき、穴も1〜2日程で塞がります。
リスクとしては10%程が揺れてきたり脱落するといった報告がありますが、
場所を変えて再度埋め込むことが可能です。
しかし、埋め込みの際に歯に当たるリスクもありますので、
術前にCTでしっかりと埋め込み位置を確認しておく必要があります。
親知らずが埋まっていた場所や口蓋(口の中の天井)にも、安全な場所として、
よく埋め込みを行います。
歯を移動させたい方向や、根の位置、解剖学的な安全性など総合的に診断し、
埋め込み位置を決定していきます。
アンカースクリューが必要かどうかはカウンセリング時にもお伝えすることができますので、
お気軽にお尋ねいただけると幸いです。
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