歯を削るの?IPRって何?
今回は、以前ご紹介したインビザライン治療でスペースが不足している場合の
スペースを確保する方法の一つで少しお話させていただいたIPRについて
もう少し詳しくお伝えしたいと思います。
スペースが足りない場合のお話はこちら↓
https://invisa-grandental.jp/2022/02/21/%e9%81%a0%e5%bf%83%e7%a7%bb%e5%8b%95%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6/
IPRとは 「Interproximal Enamel Reduction」の略で、
歯と歯の間を歯に影響がない範囲で削り、
歯の大きさや形態を修正したりする処置のことです。
ディスキング、ストリッピング、スライシングと呼ばれることもあり、
矯正治療で一般的に行われている処置になります。
上下の歯の大きさのバランスが悪い場合や、
ブラックトライアングル(歯茎の高さや歯の形態に起因する歯と歯の間にできる隙間)が
目立つ場合などに処置を行なっています。
専用の器具を使い、歯の表面の硬い組織(エナメル質)を
削る量を精密にコントロールしながら少しづつ磨くような要領で削って行きます。
エナメル質の厚さは約1~2mmで、IPRで削るのは約0.2mm~0.5mmですので、
エナメル質の厚みの3分の1以下となります。
過去の研究結果からIPRが原因でむし歯になりやすくなるという報告はありません。
むしろしっかりと研磨していれば再石灰化により強くなると言った報告があります。
しかしながら、IPRを行った直後は食べ物が挟まりやすくなります。
挟まったまま放置してしまうと虫歯になってしまいますので、
食事毎にフロス(糸ようじ)を使用することは習慣にしてください。
IPRは全て一気に行うわけではなく治療が進むにつれて順次行って行きます。
また、歯の移動に伴い、治療計画を再製作した場合は当初の計画とは別にIPRを
行う可能性があり、複数回行う可能性がありますが、その際も以前の処置と合計して
0.5mm以上行うことはありません。
IPRは安全な処置ですが、
当院では歯を必要以上に削ることがないように細心の注意を払い、
削る量を精密にコントロールできる専用の器具を使用して少しずつ時間をかけて行います。
またIPR後には角を丸めたり、表面を滑らかにしたりする研磨も
しっかりと行うようにしています。
なお処置の際に、歯の痛みはありませんのでご安心ください。
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